フリーランスエンジニアになった方が年収が上がるだの、年収1000万円超えるだの、高収入を謳った記事をチラホラみかけますよね?
ですが、本記事では「高収入でも、余裕こけないよー。老後のお金が心配だよー」って話を書いていきます。
フリーランスは年金が月10万円少ない
フリーランスは会社員と比べて、
もらえる公的年金は月10万円少ない
※ 平均標準報酬(賞与含む月額換算)42.8 万円の会社員と比較した場合
平成30年度のデータだと、男性の厚生年金の平均受給額163,840円、国民年金の平均受給額は月58,775円です。約10万円も少なくなります。
厚生年金加入期間(会社員経験)があるフリーランスはこの額よりも多くなります
フリーランスは自営業なので、国民年金のみです。(会社員は厚生年金との2階建て)そのため、もらえる年金が少なくなるわけです。
つまり、老後に会社員の人と同じ生活をするために現役時代に不足分を補っておく必要があります。
厚生年金の不足分を補うに老後資金はいくら必要?
会社員との公的年金の差額を補うためには、
死ぬまでの月数 x 10万円
ほど老後資金を多く用意する必要があることになります!!
金融庁の報告によると2015年推計の時点で約50%のが90歳まで生きるそうです。
このデータを参考に、60歳で仕事辞めて90歳まで生きるとすると、月10万円少ないので
30年×12ヵ月×10万円 = 3,600万円
衝撃の額!!!!!
年金の差額を埋めるだけで、3,600万円も必要になってきます!!
これを60歳までに用意するには、30歳から60歳までの30年間、毎月10万円積み立ててなければなりません!
一般的な会社員よりちょっと高収入だからといって安心できませんね。
老後なんて先のことすぎて良くわからないと思うかもしれません。日本がどうなっているかもわかりませんし。
しかし、現在イメージできる範囲で、少しでも積み立てておくべきだと思います!
だって、大金が必要なことは確実だから。
注意ポイント
プラス2,000万円程度必要になります
フリーランスの老後対策
だいたい以下の6つの組み合わせだと思います。
1〜2番を目指しつつ、3〜6番のどれか(もしくは複数)でコツコツ準備しておくのが王道ではないでしょうか?
特に6番のiDeco、小規模企業共済、国民年金基金はフリーランス(個人事業主)だからこそ有効活用できる制度なので確実に利用しておきたいところです。
私の対策は「 しがないフリーランスエンジニアの資産形成(教育費・住宅ローン・老後) 」に書いているので参考にしてください。
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老後に向けていくら積み立てるか
これは人それぞれで、以下に挙げた状況+生活水準によって変わるはずです。例えば、結婚している人は配偶者の状況によって大きく変わってくるでしょう。(配偶者が会社員で、退職金ありだったらかなり楽になります)
自分の状況に合わせて、どの期間でいくら貯めていくか考えましょう!!
- 何歳まで働くか
- 結婚しているか
- 子供は何人いるか
- 配偶者も定年まで働くか(配偶者が会社員の場合、配偶者は厚生年金も受け取れる)
- 配偶者の勤め先に退職金や企業年金の制度があるか
- 親からの相続、援助は期待できるか
- 老後は持家、賃貸のどちらか
最後に
「公的年金なんて当てにならない!会社員だって同じだ」
という声もあると思います。一理ありますが、だからといってフリーランスの老後が安泰とはなりませんよね!?
それに、厚生年金を払っていない時点でもらえる金額が少なくなるのは確定です。さらに、企業年金・退職金がないのも確定です。
だからこそ、手元にあるお金をどうするか会社員以上に考える必要があると思います!!
フリーランスエンジニアになったら年収1000万円稼げるって記事やツイート多いけど、ここらへんのこともふまえて判断したいものです。
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