自己紹介
フリーランスエンジニアをしているヨノと申します。
独学でプログラミングを学び、ソシャゲ・SaaS開発などを経て、2018年からフリーランスエンジニアとして活動しています。
主にバックエンド中心の案件を獲っていますが、たまにはフロントエンドも。
主な使用言語・FWは、Ruby/Rails/Go言語/JavaScript/TypeScript/React/Vue.js
フリーランスエンジニアになるとき、エージェントを利用しようと考えている人も多いと思います。
しかし、案件探し自体初めてで、エージェントも利用したことのない人には、どんな流れで案件を探していくかイメージ出来ないでしょう。
そこで今回は「エージェントを利用して、案件に参画するまでの流れ」を説明したいと思います。
対象読者
- これからフリーランスエンジニアになろうと思っている人
- 普段自分で案件を探しているが、エージェントを使ってみようと気になっているフリーランスエンジニア
フリーランスエンジニアがエージェントを利用するメリット
利用の流れを説明する前に、なぜエージェントを利用している人が多いのか軽く説明します。
エージェントを使うとマージンを取られてしまいますが、次のようにメリットも多いからです。
メリット
- 案件探し、日程調整、条件交渉をエージェントがやってくれるので、楽できる
- 豊富な案件の中から探せるので希望にあった案件が見つかる
- すぐに案件が見つかる!(2週間あれば見つかる)
- フリーランスエンジニア市場の状況などの情報収集ができる
このような魅力的なメリットがあるので、多少マージンを取られるのもしょうがないと思います。サービス料ですね。
特に「案件が豊富にある」、「すぐに見つかる」というメリットは大きいと思います。
自分で案件を探そうと思っている人も、保険としてエージェントに登録しておくと良いでしょう。(ハローワーク的な使い方もアリ)
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フリーランスエンジニアのエージェント利用時の流れ
それでは、エージェント利用時の流れを説明していきます。
1. エージェントに登録
各エージェントの公式サイトから基本情報を入力して登録します。
入力する内容は、だいたい次の4つ。
- 氏名
- 生年月日
- メールアドレス
- 電話番号
2. エージェントとの面談日程調整
登録すると後日メールか電話で連絡が来ます。
ここでは、面談日程の調整と当日に必要なものの連絡のみ。
エージェントによってはザックリとした状況確認をするところもあります。
- いつ頃から稼働できるか
- 現在フリーランスか
- どんな案件を希望しているか
3. スキルシート、経歴書の作成
エージェントとの面談日までにスキルシートを記入して送ります。
スキルシートをどう書けば良いかわからない人は、エージェントにテンプレを送ってもらいましょう。
注意ポイント
このスキルシートは案件申込時に各企業に提出するものです。
今までの経歴をしっかり振り返って記入しましょう。
スキルシートをきちんと書くことで、スキルや経験の棚卸しになり、企業との商談時も話しやすくなります。
4. エージェントとの面談
エージェントのオフィスで行うことが多いですが、コロナの影響でビデオ通話で面談するところが増えています。
エージェントによって順番は前後すると思いますが、話すことは次の6つ。
エージェント面談で話すこと
- 経歴説明(スキルシートをもとに話すとスムーズ)
- 案件の希望条件(単価、働き方、企業風土など)
- 希望稼働開始日(いつ頃から働きたいか)
- 案件紹介
- エージェントへの質問
- エージェントについての説明(サポート体制や利用できるお得な制度など)
今までの経歴について詳しく説明した後は、賃貸物件探しみたいなイメージ。
「どんな案件が良いか」、「譲れない条件は何か」、「いつ頃から稼働したいか」といった話をして、いくつか案件を見せてもらって、気になる案件に申し込む。(うん、賃貸物件探しと同じですね!!)
とはいえ、イメージできない項目もあると思うので、もう少し詳しく説明します。
経歴説明
今までの経歴をエージェントの担当者に説明します。
用意してきたスキルシートをもとに話しながら、エージェント側からの質問に答えていくといった流れ。
案件の希望条件
どんな案件が良いか希望条件を聞かれます。
案件の条件とは、次のような項目。
ざっくりで良いので、どんな環境・雰囲気で働きたいか考えておきましょう。
案件の条件って?
- 希望単価
- 希望単価と最低単価を聞かれることが多い。
- 稼働日数(週2, 3, 4, 5日)
- 職種(PM、フロントエンド、バックエンドなど)
- 業界(Ad、Fintech、ゲームなどなど)
- 使用する技術・言語
- 通勤時間・リモートワーク可能
- どんな雰囲気の現場で働きたいか
- 企画段階から意見が言える雰囲気
- 決められたタスクだけこなすだけが良いなど
希望稼働開始日
いつから稼働したいか。(4月1日〜、5月中旬〜など)
希望稼働開始日によって営業のスケジュールを決めます。
案件紹介
希望をふまえて、いくつか案件を紹介してもらい、気になる案件に申し込みます。
希望開始日がまだまだ先だったり、条件に合う案件がなければ、後日メールで案件情報を送ってもらいます。
もし良い案件がなければ、希望条件の変更が必要になる場合もあります。(単価を下げる、業界を広げる、言語を変更するなど)
エージェントへの質問
エージェントへの質問タイム。気になることがあれば全部聞いておきましょう!!
例
- 単価は外税・内税どちらですか?
- 基本的に外税。外税だと、単価 + 消費税 が入金されます。
- どれくらいの単価狙えそうですか?
- 〇〇な案件ありますか?
- 商談対策は何をしておけばよいですか?
5. 案件紹介、商談を申し込む
希望稼働開始日まで期間が空いていたり、面談時に条件に合う案件がなければ、後日メールで案件情報を送ってもらいます。
気になる案件があれば商談を申し込みます。
何件くらい申し込む?
一度に並行して申し込むのは、2, 3件が一般的。
商談の結果が駄目だったり、クライアントと話してみたら「思っていたのと違った」とかがあれば、他の案件を追加していくといった流れです。
6. クライアント企業との面接日程の調整
スキルシートの書類選考に通ったら企業との面接になります。
エージェントがクライアントとフリーランスの間に入って、面接日程の調整をしてくれます。
7. 企業と面接
面接にはエージェントの人も一緒に参加します。流れはどこも同じ。
面接の流れ?
- 企業側から、企業やプロダクトについて説明
- 自分の経歴紹介
- 企業からの質問
経歴、スキル、マインド(将来像、キャリアプラン、どんな環境で働きたいか等)について聞かれることが多い - 企業への質問
参画するとどんなことをするのか等、気になることを質問。
企業・プロダクト紹介
企業やプロダクトについての説明をしてもらいます。
企業によって異なりますが、比較的サクッと終わらせるところが多いです。あとで企業への質問タイムがあるので、気になる点があればそのときに質問しましょう。
経歴紹介
自分の今までの経歴を説明します。
昔の話はサラッと済ませて、直近3年もしくは3案件くらいを重点的に説明するのが一般的です。
エージェント経由の場合、前もってスキルシートを送ってくれているので、スキルシートをもとに話すと企業側は聞きやすいですし、自分も楽だと思います。
企業からの質問
経歴を説明した後に色々質問されます。質問内容は企業によりますが、大きく次の3パターン
どんな質問?
- 経歴についてや技術的な質問
- 人柄、マインド、働き方に関する質問
経歴についてや技術的な質問は次のような感じ。今までの経歴で気になった点や経験してきた技術についての質問されます。
- このプロジェクトではどんな役割でしたか?
- 億単位のレコードがあるプロジェクトはありましたか?
- チームの規模はどれくらいでしたか?
- DBの実行計画見れますか?クエリチューニングできますか?
- 負荷対策するときにどういったアプローチでやりますか?
- 今まで遭遇した技術的に困難な状況はどんなもので、どう解決しましたか?
多少盛るくらいなら良いですが、盛りすぎて期待値上げても幸せになれないので、正直に答えましょう。
人柄、マインド、働き方に関する質問は、チームに馴染めるかをみていると思われます。
企業側としては、正社員ほどカルチャーマッチは気にしないが、明らかに上手くいかない人は取りたくないって感じでしょう。
- うちだとこんな働き方をお願いすることになりますが大丈夫ですか?
- 機能実装する上で気をつけていること、意識していることなんですか?
- バックエンドのエンジニアとして大切なことは何だと思いますか?
- 将来、どんなエンジニアになりたいですか?
- どんな環境が働きやすいですか?
- ビジネスサイドの人達と意見を言い合いながら働きたい or エンジニアチーム内でもくもく実装していたい
- 裁量を持って働きたい or きっちり仕事内容を示してもらいたい
- などなど
企業への質問タイム
気になることがあれば何でも質問しましょう。自分の求めている環境か、ヤバい会社じゃないかなどを判断するのに重要な時間です。
私の場合は、働き方や開発フロー、チームの雰囲気について必ず聞くようにしています。
あとは、扱っているサービスについて興味があれば色々聞く感じ。
その他(+α)
私が経験した限りでは、コーディングテストがある企業がありました。
商談の結果はいつわかる?
基本的に、商談翌日にはエージェントから連絡が来て結果を教えてくれます。
クライアント企業と話してみた結果、「思っていたのと違う」などあれば、フリーランス側からお断りすることも可能。
また、並行している案件の商談次第で決めることも可能です。しかし、あまり期間を空けることはできないので、いつまでに返答すべきかエージェントに確認しましょう。
8. 単価交渉、契約
商談で企業からOKが出たら、エージェント側と単価交渉です。
単価交渉と言っても、案件探しの段階で希望単価を伝えているので、ここで大きく変わることはあまり無いでしょう。おそらくエージェントが取るマージンを少し減らせるくらいだと思います。
契約は書類を郵送してくれるので、サインして送り返すだけです。
9. 案件に参画
契約開始日に契約先の企業に行って仕事開始。
リモートの場合は、参画日までにPCを送ってもらいます。
ここらへんのやり取りもエージェントがやってくれます。
10. 契約更新
初月は1ヶ月契約で、その後は3ヶ月ごと更新が一般的。(中には6ヶ月なんて場合もあります)
初月は1ヶ月ですが、不安になる必要はありません。まともに働いていたら必ず更新してくれます。
(人としてヤバいやつじゃないか確認するための1ヶ月だと思ってます。)
【まとめ】エージェント利用の流れ
まとめ
- エージェントに登録
- エージェントとの面談日程調整
- スキルシート、経歴書の作成
- エージェントとの面談
- 案件紹介、申し込み
- 商談日程の調整
- 企業と商談
- 単価交渉、契約
- 案件に参画
- 契約更新
フリーランスエンジニア向けおすすめエージェント
おすすめのエージェントと特徴をまとめておくので、エージェント選びの参考にしてください。
【王道】Web業界に強く、案件数が圧倒的に多い「レバテックフリーランス」
登録数は18万人、年間提案数10万件以上というWeb業界最大手。Web業界にいれば、高確率でレバテックフリーランスを利用しているエンジニアに遭遇するくらい、利用者の多いエージェントです。
首都圏、関西、東海、九州の案件を幅広くカバーしています。
レバテックフリーランスの特徴
- Web・アプリ業界に強い
- 取引企業数5,000社、登録数は18万人、年間提案数10万件以上
- 案件数が豊富で、直請け案件中心なので高単価
- サポートが充実(担当者の質が高い)
案件数が多いので、WEB業界で働きたい場合は必ず登録しましょう。
非常におすすめなエージェントですが、
週2,3日の案件が少ないので、どうしても週2,3日が良いといった方には合わないと思います。
こんな方におすすめ
- Web業界の案件を探している人
- リモートワークしたい人
- 単価を重視している人
- サポート体制を重視している人
- 首都圏、関西、東海、九州の案件を探している人
給与補償制度まである、手厚い保障!「Midworks」
Midworksは、首都圏・関西圏(大阪・京都・兵庫・滋賀)特化のエージェント。
大企業からスタートアップ・ベンチャー企業まで幅広い案件が揃っており、週5案件はもちろん、週3案件、リモート案件など、フリーランスの希望に合わせて柔軟に案件を提案してくれます。
Midworksは「手厚い保障」、「還元率80%超え&常駐単価公開でクリアな契約」をうたっているのが特徴的です。
Midworksの特徴
- 週3〜の案件を扱う
- 正社員並の手厚い保障
- クラウド会計ソフトのfreeeが無料
- 案件受注期間中は生命保険料の半額を負担
- 無料で福利厚生サービスリロクラブが利用可能
- 仕事が途切れてしまったときの給与保障制度
- 80%以上の還元率、案件の発注単価も公開してくれるので透明性があり、クリーンな契約を結べる
クライアントからいくらで受注しているかも公開してくれるので、買い叩かれることがありません!
首都圏、関西圏の案件のみ紹介可能なので、地方住みの方は注意
こんな方におすすめ
- 週3〜案件を探している人(もちろん、週5案件もあります)
- リモートワークしたい人
- フリーランスでも保証を重視したい人
- クリアな契約(受注単価公開)を希望する人
- 首都圏、関西圏の案件を探している人
週2、3日案件数はエージェント随一!「ITプロパートナーズ」
ITプロパートナーズは週2、3日やリモートの案件数はフリーランスエージェントの中でも随一のエージェントです。エリアは首都圏・関西圏(大阪・京都・兵庫・奈良)に特化しています。
週3から探せるエージェントは多いですが、週2から探せるのは珍しいですね。
ITプロパートナーズの特徴
- 週2、3日の案件の多さはエージェント随一
- スタートアップやベンチャー企業の案件が多い
- 新しい技術を使っている案件が多い
首都圏、関西圏の案件のみ紹介可能なので、地方住みの方は注意
こんな方におすすめ
- 週2〜案件を探している人(もちろん、週5案件もあります)
- リモートワークしたい人
- スタートアップやベンチャー企業で最新技術を使って働きたい人
- 首都圏、関西圏の案件を探している人
クライアント評価によって自動的に単価アップ!「クラウドテック」
クラウドテックはクラウドワークスが運営するフリーランス向けのエージェントで週2、3日やリモートの案件数が豊富。
登録社数も業界トップクラスなので、「週3日/高単価案件」、「リモート案件」、「通勤時間30分以内」などなど多種多様な案件が揃っています。
対応エリアは、首都圏、関西圏、福岡。
クラウドテックが他と違うのは、契約先のクライアント評価によって自動的に報酬が上がる制度があるところです。
仕事の評価を必ず報酬に反映してくれるので、フリーランスには嬉しい制度!!
クラウドテックの特徴
- 週2、3日、リモート案件が揃っている
- 評価に見合った報酬をもらえる
- 業界トップクラスの案件数
こんな方におすすめ
- 週2〜案件を探している人(もちろん、週5案件もあります)
- リモートワークしたい人
- 評価に見合った報酬をもらいたい人
- 首都圏、関西圏、福岡の案件を探している人