フリーランスエンジニア

フリーランスエンジニアのと会社員の違いを徹底解説

自己紹介

フリーランスエンジニアをしているヨノと申します。

独学でプログラミングを学び、ソシャゲ・SaaS開発などを経て、2018年からフリーランスエンジニアとして活動しています。

主にバックエンド中心の案件を獲っていますが、たまにはフロントエンドも。
主な使用言語・FWは、Ruby/Rails/Go言語/JavaScript/TypeScript/React/Vue.js

本記事ではフリーランスエンジニアに興味がある人向けに「フリーランスエンジニアと会社員の違い」と「フリーランスエンジニアの実態」を解説していきます。

フリーランスになるかどうか検討する際に参考になれば幸いです。

本記事で解説するフリーランスエンジニアの契約形態

フリーランスエンジニアは企業と業務委託契約を結ぶのが一般的で「請負契約」「準委任契約」の2種類があります。

「請負契約」とは、成果物の完成を約束し、完成をもって報酬が支払われる契約。例えば、WEBサイトを完成させて納品をしたら報酬がもらえるといった受託開発は請負契約です。

「準委任契約」とは、成果物の完成義務はなく労力(労働時間)に対して報酬が支払われる契約です。もう少し具体的に書くと、開発チームにメンバーとして参加し、依頼されたタスクをプロフェッショナルとして全うする(依頼された成果物の完成義務はない)ことで報酬がもらえる契約です。

 

受託開発しているフリーランスエンジニア以外は全員準委任契約だと言っても良いくらい、ほぼほぼ準委任契約です。(私も準委任契約)

本記事では準委任契約のフリーランスエンジニアを前提として解説していきます。

 

フリーランスエンジニアと会社員の違い比較表

会社員 フリーランス(準委任)
収入 一定の収入を得られる 契約内容によって異なる
業務 ・希望通りの仕事ができるとは限らない
・上司からの命令を受けざるを得ない
・望まない案件は拒否できる
・契約先企業から指揮命令を受けることはない
働き方 勤務地や労働時間は決まっている 契約次第だが、勤務地や労働時間は決まっている場合がほとんど
社会保険 厚生年金、健康保険 国民年金、国民健康保険
税申告 年末調整のみ 確定申告が必要

 

【収入の違い】フリーランスエンジニアは契約次第

会社員の場合は毎月決まった額が振り込まれますが、フリーランスエンジニアの場合は契約内容次第となります。

ただ基本的なフォーマットが決まっており、月単価いくらで契約するかというだけなので何も難しいことはありません。

契約例

  • 月の稼働時間:140〜180時間
  • 月単価:税別80万円(税込88万円)
  • 超過:+ 5,000円 / 時間
  • 控除:- 5,000円 / 時間

※ 税別、税込とは消費税のこと。税別80万円に消費税10%がかかり税込88万円

この例の場合140〜180時間働いたら月88万円(税込)請求します。

超過・控除というのは、稼働時間が140〜180時間を下回ったり、上回ったりしたときに増減する金額です。

130時間働いた場合、10時間足らない分を控除した82.5万円(税込)を請求します。逆に稼働時間が上回った場合はプラスした額を請求。

(80万円 - 5000 x 10) x 1.1 = 82.5万円(税込)

 

 

業務内容の違い

実際に行う業務内容は会社員と大差ないです。機能実装したり、バグ修正したり、問い合わせに対する調査したり。

違いといえば、会社によっては「本番環境さわれない」といった制限があったり、部署などの会議に出なくて良かったり、目標設定不要だったりって感じです。

ヨノ

個人情報閲覧可能なDBへのアクセス権をくれる企業もあったり、本番環境を全く触らせてくれない企業もあったり様々です。

本番ログも見れずslackにログはられて調査を依頼してくる企業もありました。(ログ見れるあなたがやればと思ったけど...笑)

 

【働き方の違い】フリーランスエンジニアも会社員も大差ない

フリーランスエンジニアなら場所と時間を選ばず働けるってイメージ強いと思いますが、準委任契約の場合は大差ないです。

準委任契約の場合、指揮命令下にないので「いつ・どこ」で働いても良いのですが、実際には契約で働き場所・時間を指定されることが多いです。

フリーランスでも契約企業のオフィスに出社を求められる案件が多いためフリーランスエンジニアと会社員で大きな違いはありません

コロナの影響で在宅可能な案件もかなり増えてきましたが、会社員も在宅で働いているのでフリーランスだからってわけではないですね。

 

【休日の違い】フリーランスエンジニアには有給休暇が無い

フリーランスエンジニアには有給休暇がありません。

だからといって全く休めないわけではなく、ありません。

精算幅があるので2,3日くらいなら休んでも収入は減らない。

精算幅

週5稼働の場合、次のような精算幅が一般的。

  • 月140〜180時間稼働
  • 控除(時間に満たなかった場合)→「報酬額 ー (不足時間 × 控除単価)」
  • 超過(時間を超過した場合)→「報酬額 + (超過時間 × 超過単価)」

この精算幅を下回らなければ報酬を満額もらえるため、週5の場合だと140時間以上働けば何日休んでも大丈夫ってことになります。

月の営業日数によって異なりますが、土日祝+2〜3日休んでも報酬は変わりません。

営業日が20日だとすると

  • 毎日8時間働く場合 → 土日祝+2.5日休める
  • 毎日9時間働く場合 → 土日祝+4.5日休める

 

【社会保険の違い】国民年金と国民健康保険

フリーランスは国民年金と国民健康保険。

厚生年金がないので会社員以上に老後の備えをしておく必要があります。ただ、iDeCoや国民年金基金・小規模企業共済といったお得な老後対策制度があります。これらの制度を使えば十分備えることができるので安心してください。

健康保険はフリーランス2年目までは会社員時代の健康保険を継続して利用できる「任意継続」という制度があるので、保険料を抑えることができます。しかし、3年目からは国民健康保険となるので保険料が爆上がります。。。

 

【税申告の違い】年末調整か確定申告

会社員でも状況によっては確定申告が必要な場合もありますが、基本的には年末調整さえすればあとは会社が勝手にやってくれます。

フリーランスの場合は確定申告が必要です。

難しそうって思うかもしれませんが、そんなことはないです。

会計ソフトfreeeマネーフォワードクラウド確定申告を使えば誰でもできます。

 

フリーランスエンジニアと会社員の違いまとめ

色々書きましたが、大きな違いは「社会保障」と「有給休暇」、「税申告」くらいということがわかったと思います。

会社員 フリーランス(準委任)
収入 一定の収入を得られる 契約内容によって異なる
業務 ・希望通りの仕事ができるとは限らない
・上司からの命令を受けざるを得ない
・望まない案件は拒否できる
・契約先企業から指揮命令を受けることはない
働き方 勤務地や労働時間は決まっている
有給休暇あり
契約次第だが、勤務地や労働時間は決まっている場合がほとんど
有給休暇なし
社会保険 厚生年金、健康保険 国民年金、国民健康保険
税申告 年末調整のみ 確定申告が必要

 

フリーランスエンジニア検討中の人はまずエージェントに無料相談

「フリーランスエンジニアを検討中だけどちょっと不安...」という人はエージェントに相談してみましょう。

自分の経歴・スキルで狙える実際の案件や単価を教えてくれるので良い判断材料になります。

ヨノ
相談した結果フリーランスになるのを辞める、先延ばしにするのもありだと思います。

私はギークスジョブに相談した結果、先延ばしにして1年後にフリーランスになりました。

相談するのにオススメなのは大手エージェント具体的にはレバテックフリーランスギークスジョブ

おすすめ理由

  • 大手エージェントの方が案件・企業数、登録エンジニア数が多い分、情報量が多い
  • 大手エージェントは余裕があるので、都合の良い営業トークが少ない
登録者数 取引企業数
レバテックフリーランス 非公開
※ レバテックサービス全体登録者数180,000人
5,000社
ギークスジョブ 17,000人 3,000社

※ 2021年2月時点の公開情報

参考 【実体験】フリーランスエンジニアに興味があるならエージェントに相談しよう!!

 

【番外編】フリーランスエンジニアの働き方・仕事内容への不安について

ここからはネットで良く見かけるフリーランスエンジニアの働き方や仕事内容への不安について私の意見を書いていきたいと思います。

リソース化される、駒扱いされる

「正社員が決めたことを淡々とこなすだけの駒となる、やらされるという状態」といった意見もあります。

たしかにそういった会社もありますが、WEB系で自社サービスを開発・運営しているような会社ではあまり無いと思っています。

フリーランス(業務委託)だろうが意見を言える風土の会社が多く、フリーランス側から意見を出して機能開発するって話もあります。チームで良いプロダクトを作っていこうって考えの会社が多いので、雇用形態関係なく意見できると思っています。「リソース化・駒扱いされる」とは感じないです。

もちろん中には「駒扱い」してくる会社もありますが、そういった会社であれば契約解除すれば良いでしょう。
特に受託開発している会社で多い傾向があると思っています。(1度経験したことありますが、受託のWEB制作会社でした)

こなせる範囲の仕事しか任せてもらえない

半分同意です。やはり社員の成長を考えて、良い経験になりそうな仕事は社員がやるって面もあります。

ただサービス開発・運用していて、出来るってわかりきったタスクってそんなに多くないですよね!?

謎のバグ、負荷対策、新機能開発などなど。

スキルアップにつながる負荷対策や新機能開発を任されたりすることも多いので、必ずしも「こなせる範囲の仕事しか任せてもらえない」ってわけでは無いです。

(まあ先程の「駒扱いしてくる」ような会社であれば単純作業ばかり振られるかもしれないですね。)

また、長い間いて信頼されているフリーランスは自由に動き回って色んな仕事を任せられたりします。

正社員でも同じですが、面白い・スキルアップにつながる仕事を任せてもらうためには、どれだけ会社・チームの人からの信頼を積み重ねていくかが重要ではないでしょうか。

全然自由じゃない

正社員の頃と大きく変わらないので、仰る通り。準委任契約の場合、いちメンバーとして稼働するので何も変わらないです。自由なんかありません。

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