自己紹介
フリーランスエンジニアをしているヨノと申します。
独学でプログラミングを学び、ソシャゲ・SaaS開発などを経て、2018年からフリーランスエンジニアとして活動しています。
主にバックエンド中心の案件を獲っていますが、たまにはフロントエンドも。
主な使用言語・FWは、Ruby/Rails/Go言語/JavaScript/TypeScript/React/Vue.js
今回はフリーランスエンジニアと子育てについて記事を書くことにしました。
私には1歳児と3歳児の子供(2022年8月現在)がおり、日々子育てしながら仕事をしております。
そこで今までの経験をふまえてフリーランスエンジニアが子育てに向いている点と向いていない点(会社員の方が良い点)を解説しています。
そろそろ子供が欲しいと考えているフリーランスエンジニアやフリーランスエンジニアに興味がある人の参考になれば幸いです。
目次
フリーランスエンジニアが子育てに向いている点
向いてる点
- 在宅案件をとれば中抜けして子供の面倒を見れる
- 売上減を許容すればいくらでも調整可能
1. 在宅案件をとれば中抜けして子供の面倒を見れる
これは会社員でも同じですが、どの会社も在宅ワークを認めているわけではないのでフリーランスの方に少し分があるでしょう。
子供関係でちょっとした用事があっても中抜けして用事が終わったら仕事に戻ることが可能です。
例
- 子供が保育園で熱を出したがパートナーがすぐに迎えにいけない場合、中抜けして子供を迎えに行きパートナーが帰ってきたら仕事再開ってことが可能。
- 子供を病院に連れて行き保育園にあずけて仕事開始したい場合も、すべて自宅周辺で用事を済ますことが可能。通勤がある場合よりも短い時間で済ますことができる。
2. 売上減を許容すればいくらでも稼働時間を調整可能
フリーランスエンジニアには有給休暇も育児休暇もありませんが、売上減を許容すればいくらでも調整可能です。
例
- 1日6時間勤務ペースの105 〜 135時間で契約すれば時短勤務のようなことが可能
- 週2,3日のフルフレックス・フルリモートの副業案件をとり、日中は子育て、夜はパートナーに任せて仕事をすることで、ある程度の収入を得ながら子育て可能。
売上が減ってしまいますが、パートナーと相談しながら自分たちにあった形で働けるのはフリーランスエンジニアのメリットだと思います。
私も2人目が生まれるときに3週間ほど時短勤務をしたことがありますが、柔軟に変更できてとても助かりました。
もちろん相手方の合意も必要なので、前もって相談しておく必要があります。
フリーランスエンジニアが子育てに向いていない点(会社員の方が良い点)
向いていない点
- 売上を維持しようとすると休みが足りない
- 働かないと収入ゼロ
1. 売上を維持しようとすると休みが足りない
子供はよく体調を崩しますし、上の子と下の子が時間差で体調を崩すこともよくあります。しかし、フリーランスエンジニアが売上を減らさずに休めるのは月2,3日くらいなので休みが足りません。
例
- 上の子体調崩して2日休み
- 下の子体調崩して2日休み
合計4日休み必要あり。
発熱後すぐに熱が下がらずに2,3日仕事を休むこともざらです。
すぐに熱が下がったとしても、今はコロナ禍なのでPCRで陰性確認取れてから保育園に登園してくださいと言われます。
PCR検査は発熱後すぐにしても意味がないので、翌日に検査することになります。そして、検査結果待ちの期間もあるので結局3日間はまともに仕事できません。
1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 |
保育園で発熱。 仕事早退。 | 発熱してすぐのPCRは信憑性が 低いので翌日にPCR検査。 仕事休む。 | PCRの結果は昼or夕方なので 自宅待機。 仕事休む。 | 陰性だったら保育園登園。 仕事再開。 |
このように、一度体調崩しただけで月に休める日数を消化してしまいます。子供が複数人いて、別の子に移ったりしたらもうアウトですね。すべて休むと精算幅を満たせなくなります。
一方、会社員の場合は有給休暇がありますし、子供に関する休み用の特別休暇を付与してくれる会社もあります。夏季休暇や年末年始休暇を駆使することも可能でしょう。
子供が体調崩したときにすべて一人で対応していたら休暇が無くなる可能性もゼロではないですが、フリーランスエンジニアよりもかなり余裕があるといえます。

私は休める日を少しでも増やすために、働けるうちに働くようにしています。
8日間9時間稼働すれば休める日が1日増えるので。
2. 働かないと収入ゼロ
会社員の場合、産前産後休暇や育児休業があります。どちらも休んでいる間は給付金を受けとれます。
例えば、育児休業なら給料の67%、6か月経過後からは50%支給。
一方、フリーランスエンジニアの場合は働かないと収入ゼロ。
「フリーランスエンジニアが子育てに向いている点」で書いた通り、育児と仕事を両立できるように柔軟に稼働時間を調整できるメリットはあります。しかし稼働時間をゼロでも収入を得ることはできません。
【まとめ】結局、フリーランスエンジニアは子育てに向いているのか?
フリーランスエンジニアと会社員の違いをまとめると次のようになります。
フリーランスエンジニア | 会社員 | |
時短 | ◎ 時短だけでなく 週3稼働など柔軟に対応可能 | ◯ |
休暇 | ✕ 売上維持のためには月2,3日のみ | ◎ 有給休暇、産休・育休、その他特別休暇 |
この表をみて分かる通り、もし一人で子育てするなら会社員の方が適していると思います。
が、実際にはパートナーと協力して行うため、向いているかどうかは子育てに対する考え方や各々の状況次第です。
ポイント
- パートナーは会社員かフリーランスか
- パートナーの職場は仕事を休みやすい環境か
- 近くに祖父母や兄弟がいて助けてもらいやすい環境か
- 子供が小さいうちは「お金の貯め時」と考えるのか「子供のそばにいることが大切」と考えるのか
例えば、「子供が小さいうちは収入よりもそばにいることを重視する」という考えの場合フリーランスエンジニアは適した働き方だと思います。週2フルリモート、フルフレックスの副業案件で30〜40万円稼ぎながら子育てとかできますから。
一方、「子供が小さいうちはお金の貯め時なので収入を減らしたくない」という考えだけど、パートナーは仕事を休みにくく近くに祖父母もいないという人だと会社員の方が適しているかもしれません。
小さな子供がいる人でフリーランスエンジニアになるか悩んでいる人は自分の状況を整理して考えてみてください。
【補足】ヨノ家はどうしている?
我が家の基本的な考えは「子供が小さいときはお金の貯め時なので可能な範囲で収入を最大化する」で、子供二人を保育園に預けて妻も会社員としてフルタイムで働いています。
余程のことがなければ私が休むのは売上が減らない範囲内(だいたい月3日)にとどめて、あとは妻にお願いしています。
※ もちろん子供優先なので、妻が休めない場合は私の売上が減っても休みますよ。
このやり方でもやっていけているのは、妻の会社がかなり子育てに理解がある会社で、有給休暇以外にも子供が体調崩したとき用の特別休暇が付与され、子育てしている人も多くて休み易い環境だからです。(本当感謝!)