現在31歳で老後なんてまだまだ先で30年後にどんな世の中になっているのかわかりませんが、ざっくりシミュレーションしてみました。
老後資金シミュレーション条件
条件
- 私65歳、妻67歳以降に必要な資金を計算
- 私は自営業(フリーランス)、妻は会社員
- 公的年金は65歳から受給
- 私は95歳、妻は97歳まで生きる
- 子供2人は独立している
- 持ち家
- 支出額は後述
公的年金を繰り上げ、繰り下げするつもりはないので、現時点の受給開始年齢65歳以降を考えます。私が65歳になるまでは何かしら仕事をして生活しているとします。(本当は60歳で辞めたいけどね)
次のデータから95歳まで生きる想定にしました。現時点で4人に1人は95歳まで生きているので、将来的に95歳まで生きるのが普通になりそうだからです。
(簡単に死なせてくれないですね、長生きが本当に幸せなのかとか考えちゃいます...)
シミュレーションに大きく影響しますが「持ち家」想定です。今は賃貸でいつ買うかも決めかねていますが、いつかは買うつもりでいます。数年以内に買うか、50代になったときに手頃な中古を一括で買うかわかりませんが。
老後の支出
次の支出額でシミュレーションします。
私の年齢 | 月支出額 |
65~70 | 30万円 |
71~90 | 25万円 |
91~95 | 22万円 |
「家計調査報告(家計収支編)2020年(令和2年)平均結果の概要」を元に出した額です。
これによると高齢夫婦無職世帯の支出額は月25.5万円です。(2020年のデータですがコロナで支出が減っているというわけではなく2019年も同じくらい)
65歳〜70歳の間はまだ元気だと思うので色々お金を使うだろうと思い月30万円。
70歳〜90歳の間は平均支出額とほぼ同じ月25万円(食費が29.3%で約6.6万円はちょっと多いなと思い、5千円マイナスしました)。
90歳以降は食費も交際費も減るだろうと思い月22万円
合計支出額は9480万円
(30万円 × 12ヶ月 × 6年)+ (25万円 × 12ヶ月 × 20年)+ (22万円 × 12ヶ月 × 5)= 9480万円
フリーランスの老後シミュレーション
シミュレーション条件
- 私65歳、妻67歳以降に必要な資金を計算
- 私は自営業(フリーランス)、妻は会社員
- 公的年金は65歳から受給
- 私は95歳、妻は97歳まで生きる
- 子供2人は独立している
- 持ち家
- 合計支出額9480万円
用意できる老後資金
老後資金になるものは次の通り。
私 | 妻 | |
退職金 | なし | あり(金額不明のため対象外) |
iDeCo・確定拠出年金 | あり | あり(掛金少ないため対象外) |
公的年金 | 国民年金 | 厚生年金 |
個人年金保険 | あり | なし |
妻の勤め先は大企業なので退職金はあるものの金額不明。また今の会社は転職して入った、一般職であることからあまり期待しないでと言われており対象外としています。確定拠出年金もありますが、会社が負担してくれている最小額のみの運用なのでこちらも対象外とします。
(ネットで大企業一般職の退職金を見ましたがそこそこ貰えそうなので期待したいところですが...)
期待したいですが妻の退職金をないものとして、それぞれ得られる老後資金を算出します。
iDeCo
- 掛金は68,000円で28歳から運用(加入期間32年)
- 楽天証券のiDeCoシミュレーションで年利3%で計算
- 受け取り方法は一括(退職所得)
税引前で約4375万円
一括で受け取ると退職所得扱いになり、退職所得控除が使えます。
退職所得計算式
退職所得=(収入金額 - 退職所得控除額)× 1/2
勤務年数(iDeCoの場合加入年数) | 退職所得控除額 |
20年以下 | 40万円 × 勤続年数 |
20年超 | 800万円 + 70万円 ×(勤続年数 - 20年) |
加入期間は32年なので退職金所得控除額は
退職金所得控除額
(43,753,091 - (800 + 70 × (32 - 20))) × 1 / 2 = 21,875,725 円
所得税は40%、住民税は10%
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
1,000円 から 1,949,000円まで | 5% | 0円 |
1,950,000円 から 3,299,000円まで | 10% | 97,500円 |
3,300,000円 から 6,949,000円まで | 20% | 427,500円 |
6,950,000円 から 8,999,000円まで | 23% | 636,000円 |
9,000,000円 から 17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円 から 39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円 以上 | 45% | 4,796,000円 |
所得税・住民税・手取り
所得税 = (43,753,091 - 21,875,725) × 0.4 - 2,796,000 = 5,954,946円
住民税 = (43,753,091 - 21,875,725) × 0.1 = 2,187,736円
手取り = 43,753,091 - 5,954,946 - 2,187,736 = 35,610,409円
公的年金
私は国民年金、妻は厚生年金。
ただし、5年間会社員していた時代があるので厚生年金も少しだけもらえます。
ねんきんネットの試算結果によると
公的年金受給額
私の受給見込額は年間904,284円
妻の受給見込額は年間1,321,339円
合計 2,225,623円(約222万円)
個人年金保険
私が加入している個人年金保険は777万円もらえるもの。
個人年金保険受給額
7,770,000円(777万円)
老後資金合計額
iDeCo + 公的年金(65~95歳の31年分)+ 個人年金保険
老後資金合計額
35,610,409 + (2,225,623 × 31) + 7,770,000 = 112,374,722円

老後シミュレーション結果
ポイント
老後の支出額: 9480万円に対して、用意できる老後資金は1億1237万円
約1757万円余裕がある
実際には「家の外壁の修理」や「電化製品の買い替え」、「入院・手術」といった日々の生活費以外の出費も発せしてくると思います。またiDeCoの運用実績も影響してきます。
しかし、約1757万円 の余裕があればなんとかなりそうです。
今回は試算対象外にした「妻の退職金」や「65歳時点で持っている貯蓄」もあるし!
今回試算してわかったこと
ポイント
- 年金少ないと言われているけど公的年金のパワーはすごい
- iDeCoは税引前4375万円あたりが基準となる
- 65歳時点でまとまった資産を残しておけたらかなり余裕が生まれる
- 2と3の額次第では65歳まで働かなくても良いかも!?