【暴露】「フリーランスエンジニアは儲かる」は嘘!その理由を解説します。 というnoteを見つけて、個人的に正しくないと思う点がいくつかあったので、フリーランスエンジニアをしている側からの意見を書きたいと思います。
自己紹介
フリーランスエンジニアをしているヨノと申します。
独学でプログラミングを学び、ソシャゲ・SaaS開発などを経て、2018年からフリーランスエンジニアとして活動しています。
主にバックエンド中心の案件を獲っていますが、たまにはフロントエンドも。
主な使用言語・FWは、Ruby/Rails/Go言語/JavaScript/TypeScript/React/Vue.js
この記事では【暴露】「フリーランスエンジニアは儲かる」は嘘!その理由を解説します。 というnoteに対する私なりの意見を書いています。
【フリーランスエンジニアは儲かるは嘘?】実務経験1〜2年で稼げるか?
「未経験からプログラミングを学んでも1~2年でフリーランスエンジニアとして独立できる!儲かる!自由な働き方ができる!」という風潮がプログラミングスクールやインフルエンサー、アフィリエイターなどによりネットで形成されていますが、それは本当なのでしょうか。
実際にフリーランスエンジニアから情報収集したり、実情を調査したからこそ、それは嘘だと断言します。
コレに関しては、私も完全同意です!
HP制作などを受託して上手く仕組み化するとか、ブログやYouTube、noteなどを活用する方法ならば、チャリンチャリン稼げると思います。(羨ましいよね!)
準委任契約を結んで、Webアプリケーションやネイティブアプリの開発に携わるといった道で稼ぐのは厳しいでしょう。フリーランスエンジニアとして独立はできますが、単価が低くて独立するメリットがまったくないと思います。
(飲み込みが早い優秀な人なら別ですが、一般的には厳しい)
【フリーランスエンジニアが儲かるは嘘?】単価について
あなたのスキルにもよりますが、5年程度の場合、単価の目安は45~65万円が相場。
経験(※)を積めば単価70~80万円で、特別なスキルやコネがあれば単価100万円も可能です。
(※)経験を積む=例えばPHPのシステム開発の場合、PHPとフレームワーク(CakePHPなど)による実務経験だけでなくデータベースの実務経験やGitやDockerの使用経験、JavaScrpitの実務開発経験なども含めた経験が求められます。また、要件定義から実装までを1人で行なえる人材が求められます。
これは嘘。エリアにもよるかもしれませんが、5年経験があって単価45〜65万円は低すぎる。
東京で5年経験あれば、エージェントを使っていても税込70~85万円はいけます。
「※」の注釈がありますが、5年経験していて注釈部分の経験が無いのはヤバい。こんな状態であれば会社員エンジニアでもヤバいというか、将来のこと考えてスキルアップした方が良いと思う。
「税込70~85万円って本当?」って思う人はエージェントに相談してみてください。
相談したからといってフリーランスにならないといけない訳ではないので、気軽に相談すると良いですよ。狙える案件も見せてくれるので、自分がどれくらい稼げるかわかります。
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【実体験】フリーランスエンジニアに興味があるならエージェントに相談しよう!!
自己紹介 フリーランスエンジニアをしているヨノと申します。 独学でプログラミングを学び、ソシャゲ・SaaS開発などを経て、2018年からフリーランスエンジニアとして活動しています。 主にバックエンド中 ...
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【フリーランスエンジニアは儲かるは嘘?】労働環境について
フリーランスエンジニアといえば、リモートワークで働けて時間や場所に縛られないイメージがありますが、それはごく一部の人間だけです。
大多数のフリーランスエンジニアは依頼主の企業に常駐(以下、客先常駐)して、会社員時代と変わらない時間に出社してスーツを着て、指揮命令に従って働いています。残業や休日出勤もあり、休むときは常駐先の許可が必要です。
※本来は雇用関係にないフリーランスエンジニアの勤怠管理や指揮命令などはNGですが、IT業界では偽装請負が横行しており、常駐先企業に忖度した仲介業者も「常駐先企業の言うことを聞くように」圧力をかけてくるのが実情。
「時間や場所に縛られないのはごく一部」っていうのは合っていますが、リモートワークできる案件もたくさんありますし過度に圧力をかけられることもありません。
担当しているタスクがあればスケジュールの影響を受けますが、好きなときに休めるところが多いです。
もしブラック企業に遭遇したら契約更新せずに他を探せば良いだけ。ササッと見切りをつけられるのがフリーランスのメリットだと思います。
【フリーランスエンジニアが儲かるは嘘?】手取り・経費について
単価はあくまでも月商であって月収ではありませんからね。
あなたの単価が45万円だとしたら、その中から税金(所得税、住民税、消費税、個人事業税など)、国民年金や国民健康保険(全額自己負担)、交通費、その他経費(オフィスの賃料・水道光熱費・通信費、パソコン、スーツ、仕事に必要な技術本や技術セミナー代など)を引いた金額が月収になります。
そこから自宅の家賃、食費、水道光熱費、通信費などを引いたら、いくら手元に残るでしょうか。
ほぼ嘘。
確かに国民健康保険は高いし、老後資金のことも考えないといけません。
ただ、経費なんてそんなに発生しません。
オフィス借りる必要ないし、スーツなんて買わないし、パソコン・技術書は会社員でも買うし、業務委託契約のエンジニアなら個人事業主税は無いし、消費税も売上1,000万円超えてから。
(技術書は会社が買ってくれるところも多いですが、たいてい会社の持ち物になるので、読み終わったら会社の本棚に置かないといけないですよね?自分の持ち物にしたければ自腹で買うしか無いので会社員もフリーランスも変わらない。)
みんな経費が少ないから、生活費の中から経費にできるものがあれば必ず経費に入れる、iDeCoや小規模企業共済に加入するなどの税金対策をしているわけです。
例えば、自宅を事務所として使うようにすれば、家賃や電気代、通信費などの一部を経費にできます。これらって会社員でも発生する出費ですよね?経費だからといって、単純に売上から引いて手取りが少ないって言うのはおかしい。
手取り額については【シミュレーション】フリーランスエンジニアの手取り額、自由に使えるお金はいくら? で詳しくシミュレーションしているので、参考にしてください。
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【シミュレーション】フリーランスエンジニアの手取り額、自由に使えるお金はいくら?
Twitterなどで といった発言をよく見ると思います。 興味のある人からすると「実際どうなの?」って感じだと思うので、ちゃんとシミュレーションしてみました。 シミュレーション条件は十分目指すことが可 ...
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最後に
別にフリーランスエンジニア万歳!!って言いたいわけではありません。
実務経験1〜2年で稼げるほど簡単なものではありませんが、しっかりとした経験を積んでいる人、スキルアップへ意欲がある人、お金を稼ぐ仕組み化が得意な人にとっては、悪くない(そこそこ稼げる)と思います。
また、フリーランスエンジニアの実態を解説「年収・案件・仕事内容・社会保障など」では網羅的にフリーランスエンジニアの実態について解説しています。
フリーランスエンジニアについてもっと知りたい方はご覧ください!!