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【フリーランスエンジニアの老後対策】国民年金基金とは?

国民年金基金とは?

「国民年金基金」とは自営業・フリーランスのための公的な年金制度で、国民年金に上乗せして加入できるものです。国民年金のみだと不安って方向けに不足分を補うための制度。

掛金

掛金の上限額は月68,000円

次に紹介するプランを自由に組み合わせてることができ、月々の掛金は年齢と加入するプランとその口数によって異なります。

注意ポイント

iDeCo(個人型確定拠出年金)に加入している場合は、iDeCoの掛金と合算した上での上限(68,000円)

例)iDeCo: 月38,000円、国民年金基金: 30,000円

プラン

プランは大きく分けて終身年金と確定年金があります。終身年金は、国民年金と同じ様に65歳から一生涯受け取れる年金。確定年金は、民間の個人年金保険の様に受け取れる期間が決まっている年金(例えば、65歳から10年間受け取れるといったもの)。

次に紹介するプランを自由に組み合わせてることができ、月々の掛金は年齢と加入するプランとその口数によって異なります。

注意点として、次の2点の制約があります。

注意ポイント

  • 必ず1口は終身年金のA型またはB型に加入すること
  • 確定年金 (Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型、Ⅳ型、Ⅴ型)の年金額が、終身年金(A型、B型)の年金額(1口目を含む)を超えないこと

もらえる年金額と掛金は「全国国民年金基金のシミュレーション」で確認できるので試してみてください。

終身年金

終身年金にはA型とB型の2つあり、どちらも65歳から一生涯もらえます。異なる点はA型には保証期間(15年間)がありますが、B型にはありません。

保証期間有りの場合、年金受給前または保証期間中に亡くなられた場合に遺族の方に一時金が支給されます。ただし、保証期間がある分、掛金は高くなります。

 

確定年金

確定年金とは決められた期間のみ年金を受け取れるプランで、受給期間と受給開始年齢が異なる5つのプランが用意されています。

確定年金のプランは全て保証期間付

国民年金基金のメリット

メリット

  • 掛金は全額所得控除の対象
  • 終身年金だから長生きしても安心

特に「終身年金」ってのは国民年金基金の大きな特徴だと思います。全額所得控除についてはiDeCoや小規模企業共済でも同じメリットを得られますが、一生涯受け取れるのは国民年金基金のみです。

国民年金基金のデメリット

デメリット

  • インフレに弱い

インフレすると物の価値が上がり、お金の価値が下がります。そうすると受給額の実質的な価値が下がってしまいます。

日本はずっとデフレなのであまり実感ないですが、アメリカなんかはここ数十年インフレ率はずっとプラスです。

ここらへんが気になる人はiDeCoの方が良いと思います。

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