自己紹介
こんにちは、フリーランスエンジニアのヨノと申します。
独学でプログラミングを学び、ソシャゲ・SaaS開発などを経て、2018年からフリーランスエンジニアに。
フロントエンド、バックエンドに関わらず活動中。
主な使用言語・FWは、Ruby/Rails/Go言語/JavaScript/TypeScript/React/Vue.js
フリーランスエンジニアになってから、リモートワークや請負とかエージェント経由での常駐、週4案件、週2案件など色々経験してきました。今は週5日で在宅勤務をしています。
目次
そもそもフリーランスエンジニアの契約形態は?
フリーランスエンジニアは企業と業務委託契約を結ぶのが一般的です。
この業務委託契約には「請負契約」と「準委任契約」の2種類があります。
「請負契約」とは
成果物の完成を約束し、完成をもって報酬が支払われる契約です。例えば、WEBサイトを完成させて納品をしたら報酬がもらえるといった契約のことです。
「準委任契約」とは
成果物の完成義務はなく、労力(労働時間)に対して報酬が支払われる契約です。例えば、開発チームにメンバーとして参加し、依頼されたタスクをプロフェッショナルとして全うする(依頼された成果物の完成義務はない)ことで報酬がもらえるといった契約のことです。まあ、高級アルバイトみたいなもの。
準委任契約を結ぶパターンの人が多いのではないかなーと思います。特定の企業に属して働いているフリーランスはみな準委任契約です。(私も準委任契約)
一方、受託開発している人は請負契約になります。
フリーランスエンジニアの労働環境は?
労働時間と報酬
週5日稼働の案件(契約)だと、月140 ~ 180時間稼働で報酬○○万円(税抜)という契約が多いです。週5日間、毎日稼働しなければならないというわけではなく、月の稼働時間が140 ~ 180時間の間であれば満額の報酬がもらえます。
稼働時間が超過した場合は、その時間分の超過料金をもらい、不足した場合は、不足時間分控除します。
例
次の契約内容とすると、
- 月140~180時間稼働で80万円(税抜)
- 超過単価 5,000円/時(超過したときに上乗せする時間単価)
- 控除単価 5,000円/時(不足したときに控除する時間単価)
月160時間稼働 → 月80万円(税抜)
月200時間稼働 → 月80万円 + 20(超過時間) x 5,000円(超過単価) = 月90万円(税抜)
月120時間稼働 → 月80万円 - 20(不足時間) x 5,000円(控除単価) = 月70万円(税抜)
税抜と書いているのは、企業はフリーランスの報酬に対して消費税を支払う必要があるためです。つまり、月80万円(税抜)の場合は消費税10%を上乗せして、月88万円振り込まれます。
週4日案件の場合は、稼働時間は週5の時間を0.8倍して月112 ~ 140時間。週3日案件は0.6倍で月84 ~ 108時間となります。
企業側もこの稼働時間の幅を守ろうとしてくれるので、労働時間は月の稼働時間内に収まります。もちろん、リリース前でバタついているときなどは、時間オーバーすることもあり得ますけどね。
私は3年間で2ヶ月しか時間オーバーしたことないです。
始業時間・終業時間
基本的に契約先の企業のルールに合わせます。
もし時間を変更したいのであれば、契約先の企業にちゃんと伝えて了承を得る必要があります。ここらへんは準委任契約の残念なところ。(時間変更するなら契約時に伝えておくのが一番スムーズですね)
休日
休みはカレンダー通り。
もちろん予定があるときは休むことも可能で、社員と同じ様に「○月○日休みます」と連絡する感じです。
月の稼働時間さえ満たせば報酬はもらえるので、月2,3日くらい休んでも大丈夫。(月の営業日数による)
フリーランスエンジニアの仕事内容
普通に機能実装したり、バグ修正したり、問い合わせに対しての調査したり、会社員Webエンジニアと大差ないです。違いといえば、個人情報などの観点から、「本番環境さわれない」といった制限がちょこちょこあること。
準委任契約の場合は報告義務があるので、チームの偉い人に報連相しながら仕事する感じです。なので、会社員時代と大きく変わることはありません。
社員と同じように朝会に出て、タスクに関するMTGに出て、仕様に疑問があれば企画と調整して、実装、レビュー、リリースしていくって流れ。
よく言われるフリーランスエンジニアの働き方・仕事内容への不安について
ここからはネットで良く見かけるフリーランスエンジニアの働き方や仕事内容への不安について私の意見を書いていきたいと思います。
リソース化される、駒扱いされる
「正社員が決めたことを淡々とこなすだけの駒となる、やらされるという状態」といった意見もあります。
たしかにそういった会社もありますが、WEB系で自社サービスを開発・運営しているような会社ではあまり無いと思っています。
フリーランス(業務委託)だろうが意見を言える風土の会社が多く、フリーランス側から意見を出して機能開発するって話もあります。チームで良いプロダクトを作っていこうって考えの会社が多いので、雇用形態関係なく意見できると思っています。「リソース化・駒扱いされる」とは感じないです。
もちろん中には「駒扱い」してくる会社もありますが、そういった会社であれば契約解除すれば良いでしょう。
特に受託開発している会社で多い傾向があると思っています。(1度経験したことありますが、受託のWEB制作会社でした)
こなせる範囲の仕事しか任せてもらえない
半分同意です。やはり社員の成長を考えて、良い経験になりそうな仕事は社員がやるって面もあります。
ただサービス開発・運用していて、出来るってわかりきったタスクってそんなに多くないですよね!?
謎のバグ、負荷対策、新機能開発などなど。
スキルアップにつながる負荷対策や新機能開発を任されたりすることも多いので、必ずしも「こなせる範囲の仕事しか任せてもらえない」ってわけでは無いです。
(まあ先程の「駒扱いしてくる」ような会社であれば単純作業ばかり振られるかもしれないですね。)
また、長い間いて信頼されているフリーランスは自由に動き回って色んな仕事を任せられたりします。
正社員でも同じですが、面白い・スキルアップにつながる仕事を任せてもらうためには、どれだけ会社・チームの人からの信頼を積み重ねていくかが重要ではないでしょうか。
全然自由じゃない
正社員の頃と大きく変わらないので、仰る通り。準委任契約の場合、いちメンバーとして稼働するので何も変わらないです。自由なんかありません。